kyoko

メッセンジャー・ボーイのkyokoのレビュー・感想・評価

メッセンジャー・ボーイ(1986年製作の映画)
3.9
親の離婚、大学受験失敗、やりたいことも夢もない、なんとなく潜り込んだ出版社でメッセンジャーボーイ(でもほとんどメッセンジャーしてない)やって、カーチャと出会って、童貞ならではの失敗の果てに、このままじゃダメなんだな、と思い馳せる向こうには、まるで鏡の中の自分のように兵役帰りの若者がたっている。

終始ぼんやり顔だったイワンの顔が少しだけ変わった。
長い夏休みが終わるみたいに、モラトリアム期間が終わる心細さと、ほんの少しの覚悟を持って。

新人類の若者を前に大人たちの反応は様々。面白がってるのは大体女性ってのが興味深かったな。
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