予告編
https://youtu.be/TJOsLGmsBwI
↓のレビューは。今はもうなくなってしまった映画レビューサイトに、鑑賞直後に投稿したレビューを。こちらのサイトに移行する際に、以前のアカウントにて投稿したレビューを、ほんの少しだけ加筆したレビューになっています。
☆☆☆☆★
" 過去を記憶できない者は、、、〃
「我々は何を学びましたか?」
「目を背けてる…」
ドキュメンタリー映画の金字塔の本作品。しかし、作品自体は一切の主張をしない。爆撃命令を淡々とこなす元兵士のインタビューの後には、爆撃を受けたベトナム人の怒りの声を映す。
戦争捕虜として英雄扱いを受け、帰国後には様々な講演をこなす英雄捕虜。
彼は戦って国を守る事が大事と説く。その為にも国に対する忠誠心を教え込む教育が大切…と言う。
その前後には、意味も無い戦いに翻弄された事に気が付いた元兵士達の意見が。
その為に、どの様な仕打ちが自らの身体に刻まれてしまったのか…。
元々はフランスとベトナムとの争いに介入し、共産主義の脅威を如何に排除するかの戦い。
《正義》とゆう大義名分の名の基に集い、不毛な争いを今日も続けているアメリカ軍。
その真実は、「汚らしいネズミ」と例え。差別用語や「東洋人の命の値段は安い」等の発言に代表される様に、我々こそが優れた民族で有る…とゆう、アメリカ人の多くに共通する意識の現れと言える。
あれこれと理由をこねて説明しては、世間を洗脳しようとするお偉いさん。「どことやってるんだっけ?」と、ノー天気なトラック運転手。
彼はいずれ真実に目覚めるのか?それとも、これまで同様に、政府に洗脳されたまま生きて行くのだろうか?
公開後、数多くの映画に影響を与え。その存在でベトナム戦争終結を早めたとも言われる本作品。
特に車椅子に座りインタビューを受ける元兵士の姿は、『帰郷』や『ディア・ハンター』に多大なる影響を与えたのは明白。
他にも、作品中の映像を取り入れていると思える作品として、『プラトーン』『地獄の黙示録』等の戦争映画に。
又、ウディ・アレンは。自身主演のコメディー映画『スターダスト・メモリー』の中で、多大な影響を受けた事を表明している。
その他にも数多くの作品や、映画人がリスペクトしている。
インタビューに答える多くのお偉いさん達が、自分達の立場からこの無意味な戦争を擁護をし。では何故?無駄に死んで行った多くの一般人の人々は、一体誰の為に?何の意味が有って死んで行ったのか?
何の主張も持たない製作者の淡々と描く映像だが、やがて映画の最後には観た人の多くが、「じや!一体誰の責任なんだ!」との、激しい怒りが湧き上がって来る。
今アメリカは新たなベトナム戦争の泥沼に突入している。
“過去を記憶できない者は同じ過ちを繰り返す”
初見 深夜テレビ放送
レンタルビデオ
(2010年6月27日東京都写真美術館大ホール)
↓おすすめの本
「ナパーム弾の少女 」50年の物語
https://news.kodansha.co.jp/9352
2022年8月13日 CNN放送
https://www.cnn.co.jp/style/arts/35190266.html