御朱印帳

ドラゴン怒りの鉄拳の御朱印帳のレビュー・感想・評価

ドラゴン怒りの鉄拳(1972年製作の映画)
3.2
20号世紀初頭、1910年頃上海が列強の共同租界で日本人も幅を利かせていたところ、師匠を日本人柔道家の陰謀により毒殺されたチェンが「武道は自分の心身を鍛えるためのもの、無用の争いはしてはならない」と言う師匠の教えに反して復讐に走る、というストーリー。

租界については世界史で習ったが、そこに元から住んでいた中国人からすると屈辱的なもの、と言うことが実感として分かる。
上海が舞台ではあるが、撮影は香港であつたとのこと。それでも当時の上海の雰囲気は窺える。

主に日本人との格闘シーンは、ブルースリーの動きはもたろん素晴らしい、前作に比べてもブルースリーが深く殺陣など演出に関わったとのこと。

恋人役のノラミヤオはブルースリー作品に何本も出演している、今作では何とブルースリーとのキスシーンもある。キスシーンはブルースリー作品で唯一。ありきたりのキスシーンでもブルースリーのキスシーンということだけで貴重。

実在した中国武術の大家 霍元甲が日本人と対立して殺される設定ではあるが、実際は日本人とは特に対立はせず友好的であつたとのwiki情報。
ブルースリーが中国武術で空手、柔道など敵役の日本の武道家を次々となぎ倒す.....、戦争の余韻があった1970年代だと大いに中国語圏では受けたことだろう。

トンデモな場面もあるものの50年前のアクションものの香港映画の雰囲気を楽しむつもりで鑑賞。

スタントで若きジャッキーチェンも出演、言われなければ分かりません。
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