御朱印帳

バビロンの御朱印帳のレビュー・感想・評価

バビロン(2021年製作の映画)
3.1
1920年代から50年代のハリウッドの映画産業を舞台に圧倒的な踊り、音楽を中心にカラフル、ゴージャス、狂おしく、のし上がる者、落ちぶれる者、虚栄、虚勢、退廃など盛者必衰の理を描く。

当時のハリウッドの映画制作模様、無声映画からトーキー映画にやがて移行する過程を軽快に描いている。ただし、映像が鮮やかなので古い時代を描いているようには感じない。

殺人、下品な振る舞い、象の糞、嘔吐、麻薬の吸引、放尿、ネズミを食べるキワモノなど、汚い、グロなシーンも多いがハリウッド映画の進化に触れながら先達に敬意を示し、最後はノスタルジーでまとめる。

LA LALANDと同じデイミアンチャゼル監督、大勢でのダンスシーン、躍動感や郷愁を誘う良質の映画音楽を楽しむ「こんな映画」と予備知識を持って見た方が気持ちが入っていけるかも。3時間と長尺でもある。

何度も流れるマニーとネリーのテーマがメキシカンで印象的。中国系のレディフェイジュー役が良いアクセント。当時からハリウッドは多様化していたことが分かる。
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