ニューヨークを舞台に、妻の浮気から家を出て悶々と暮らす音楽プロデューサー、人気歌手から振られた女、貧しいけれども前向きなストリートミュージシャンなど、さえない生活を送る男女が音楽バーで出会い、音楽を通じて意気投合して協力、ケミストリーを起こして、元歌をストリングスでアレンジ、ビートルズのゲットバックみたいにストリートライブでレコーディング、有名レーベルから発売しようとする.....。
音楽の制作過程、宣伝についても、文明の利器、SNS、インフルエンサー、ネット販売を活用、大組織に頼らない手法で音楽を売ることができるありがたい時代ということがわかる。
キーラナイトリー、何かスターウォーズに出てきそうな名前の響き、「私を離さないで」に出てきた女優さん、言われないと分からないな。長身でクールな雰囲気だけど暖かい歌唱。
都会の片隅、孤独で冴えない思いをしていると感じる人々に前向きな元気をくれる応援歌、と思える作品。音楽を作品全体の大きな軸として、男女関係、親子関係も横軸に巡らす。
原題がbegin again、確かにそんな感じ。
