おのちん

天使の涙のおのちんのレビュー・感想・評価

天使の涙(1995年製作の映画)
2.0
よさがわかりませんでした〜

観終わったあと、しまった観ようとしてたのは欲望の翼だった!と気付きました。
恋する惑星は昔途中で観るのやめたような記憶が。
素直に花様年華を観たほうがよかったかも?

ゴダールの影響を受けてるんでしょうか?
ふたりとも即興で撮るからテイストが似てくる?でも北野監督も現場で脚本どんどん変わるっていうし。

クリストファードイルはさすがのセンスで、最近よくあるわざとらしい手持ちカメラ撮影とは次元が違ったのは確か。フィルムで撮ってるのが、さらにいい味を増幅している。

若いとき観てたら2人がタバコ吸ってる冒頭のカットで早くもグッと来てたと思うけど、もはやちょっと作りすぎ感が気になる。金城さんの豚のシーンが好きでした。お父さんのビデオのとこより。

映画評論家の人がいいそうなことだけど、映画全体に漂う断片性とか切なさは、返還が決まってる香港という場所の儚さとか切なさの表象なんでしょうか。現実として、この映画の「香港」はすでに失われた(失われつつある)のでしょうし。

そんな中、チョンキンマンションが今でもまだ残ってるっていうのは、いろんな意味で貴重でミラクルなことだと思います。

2023.3.16@ザ・シネマ
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