木上

エターナル・サンシャインの木上のネタバレレビュー・内容・結末

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

SF系ラブストーリーといえば「実は前から会っていた」類が多い気がするけど、これは切ない。
なにしろ自分で自分の記憶を消すという判断を下した後の物語だから。
この世界にはあるひとに関する記憶だけを消してくれる会社がある。
そしてそこへ訪れる人はみな、早く楽になりたいと記憶を消される順番を待っている。
まるで自分の尊厳を保つために安楽死を選ぶような、二度とはやりなおせない決断を迫るような感覚がした。
普通「記憶を消せますよ」と言われて「じゃあ消します」って判断はできない。そんな自暴自棄でいいのか。
でもいいんだった。記憶を失っても同じ人に恋をする。それでいいのか?
これでいいのだ。
木上

木上