niho

甘い生活のnihoのレビュー・感想・評価

甘い生活(1959年製作の映画)
4.7
長かったなぁと思うのだけれど、思い返してみると冒頭の吊るされたキリスト像から強烈なトッカータとフーガ ニ短調、ラストまでのあらゆるシーンが忘れられない。
躁鬱を繰り返しながらだんだん退廃的になってきてみてるほうも疲れてくるときに、今までのモノクロ映画で見た中で最も美しいラストシーンがくる。あのシーンを見るためにそれまでのダラダラとした時間を過ごした甲斐があった。甘い生活の中で決別するもの。少女の対岸にいるのは、わたしたち。
niho

niho