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肉弾のstのレビュー・感想・評価

肉弾(1968年製作の映画)
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兵士同士でのやりとりやラストシーンのウェイクボードのメタファーなど、随所でユーモアあふれる演出に富むが、メッセージ性としてはかなり辛辣。「学ぶ」ことで家畜や虫から人間へと昇格し、「特攻する」ことで人間から神様へと昇格する。しかしその意欲虚しく周囲の者たちは散り散りに、「世界に一つの神の国」なる幻想は滅ぶ。東京湾上に取り残された若者の孤独な叫び。戦後、時を経て海辺に集う若者たち。果たして彼ら彼女らには叫びの声は響いていただろうか。
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