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受取人不明のstのレビュー・感想・評価

受取人不明(2001年製作の映画)
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朝鮮戦争の記憶と、アメリカへの畏怖。常に外敵に向けて身を構える韓国の繊細さ。米兵に矢を放ち、赤いバスを燃やすのは韓国の対外独立のメタファーか? 混血のチャングク、隻眼のウノク、目を突かれたチフム。「ノーマル」「純血」でないことへの劣等感。痛みの反復は韓国が被ってきた痛みそのものだろうか。惨虐、悲惨、残忍。誰かが何かを失い続ける物語は、決して空想の世界だけに存在するものではないのだろう。
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