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戦火を越えてのkyokoのレビュー・感想・評価

戦火を越えて(1965年製作の映画)
4.3
梨の木を愛するルカじいさんに対して、こちらは土が春の到来を告げている声が聞こえるほど葡萄畑を愛でるゲオルギーじいさん。

このゲオルギーを中心に、旅路で出会った人たち、ともに闘ってきた仲間たち、そして息子による、豪快で熱血で心優しい反戦映画だった。

戦地で負傷した息子を見舞おうと病院に向かうもすでに退院したと知った農夫ゲオルギー。戻るべきか進むべきか。味方を殺したドイツ兵をボコったあとは進むべき道を定めてまっしぐら。
「スモウで勝ったら入隊させろや!」が笑えた。スモウ見たかったな〜。

葡萄畑を踏みつけた戦車に激怒して繰り出した張り手にも大爆笑だったけど、そのあとに呟いた「息子もこんな風に荒んでしまったのだろうか」という言葉に親が子を戦場に出す悲しみがこもる。
「こんなに大きくなったのか」に涙。息子への誇りを抱いて橋を渡る姿に胸熱。


息子の特徴を聞かれて「背が高くてハンサム」と答えていたゲオルギー。うん、確かにイケメンだった!
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