【デジタル世界大戦の衝撃!】
80年代作品の中で最もハラハラする作品と言ったらこれ。
《情報の制御が人からコンピューターに変わりつつある時代の頃。
悪ガキ高校生がたまたまハッキングして見つけた核戦争ゲームを起動したら、それが本物の核戦争シュミレーションだった!このままいくと本当に人類滅亡しちゃうよ!》
高校生の軽いイタズラが世界の危機になっちゃった系の物語であり、ハッカー少年の夢と狂気を体現した作品だ。
パソコンは箱でインターネットもまだない時代なのにこういう発想ができたことに驚き。
電話回線を繋いでのハッキングや、最重要機密のパスワードが科学者の子供の名前など、今と見比べてみるとセキュリティがガバガバすぎるのも見所の一つかと。
核攻撃のタイムリミットが迫る中で、いたって普通の悪ガキ主人公が軍とコンピュータ相手に立ち向かってく構図は無茶苦茶ハラハラする。
最後に至ってはミサイル発射一歩手前という「どーすんのこれ?!」な状態にまで陥るのだが、そんな中で主人公が出した解決策とコンピュータの答えが格別だ。
危機を回避できるのは人でも機械でもなく知恵である。
あのモニターがチカチカしてる司令室の雰囲気が素晴らしい。
神秘的だし、破壊的だし、芸術的だ。
人間が制御できてると認識してることは、実は人間の思ってる以上に複雑で精密な物なのかもしれないね。
チェスでもしませんか?
【CPE 1704 TKS】