砂場

プリティ・リーグの砂場のレビュー・感想・評価

プリティ・リーグ(1992年製作の映画)
4.0
久々に見ておもろかった❗️
まずはあらすじから

ーーーあらすじーーー
■老婦人が旅支度、あまり気が進まないが娘は行って来なよと送り出す。思い出のグラウンド

■ドティ(ジーナ・デイヴィス)とキット(ロリ・ペティ)姉妹は地元ソフトボール部で活躍中、でも姉のドティにいつも比べられていたキット。高目が苦手だった。
両親の酪農業を手伝っているとスカウトが来た、野球の女子リーグを立ち上げるため有望な選手を集めていた。第二次対戦で男子選手は皆徴兵に行ったため
■会社経営者のハービーはリーグを立ち上げることにしたのだった。
ダンサーのメイ(マドンナ)、地味なマーラなど才能のある選手が集まって選抜された。ドティとキットはピーチズに入団した。ユニフォームはミニスカート、
レディのマナー訓練、男性とお付き合い禁止など女性としての自由はなかった。
■大リーグの名選手ジミー・ドゥーガン(トム・ハンクス)が監督になった。彼は有名なスラッガー
だったがある中であり、酔っ払って怪我をして選手生命が終わっていた。
試合でも呑んだくれているなどやる気を見せないジミーだが、選手の懸命な姿に次第に真剣になってゆく。
■しかし戦争が終結しつつあり男子選手が帰還してくることと、女子リーグに観客が集まらずリーグは消滅の危機に。
そんな中でドティはやめるか他の球団に出してくれとオーナーに頼むと、キットがラシーンに出されてしまった。姉妹の関係は最悪に。
■夫のボブが突然無事に帰還した。ドティは夫とオレゴンに戻ると決意。ピーチズとラシーンがワールドシリーズに進出、決勝戦。
■ドティがジミーの前に現れてチームに合流。ドティの活躍もあり1点リードの9回裏、打席にはキット。高め目を投げるようにドティはピッチャーにサイン、その高目をキットは打ち返した。逆転さよなら。
ハービーはこの試合を見てリーグの存続を決めた。
試合後、ドティとキットは抱き合う。ドティは夫とオレゴンに、キットは野球を続けた。

■冒頭に戻り、ドティが久しぶりにチームメイトに再会した。彼女たちは最初の女子リーグとして野球の殿堂入りを果たした。セレモニーにはキットも子供や孫と来ていた。みんなで懐かしの歌を歌う


🎥🎥🎥
テニスの映画『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』では
女子プロテニス選手が男子に比べ不当にギャラが低いことに抗議して権利を勝ち取っていく実話だった。
今作『プリティ・リーグ』は野球の女子リーグ創設の話。全体的にはコメディテイストだけどもここで描かれる女性選手の不当な扱いはかなり酷い。
完全にイロモノであり、ユニフォームはミニスカ、女性としてのマナー教室に通わされ、男子との交際禁止とか、、、

こんな環境にもめげずにドティーやキットが活躍していく姿はかっこいい。昔見た時は痛快で楽しいイメージがあったけど今見るとアメリカの1940年代って女性がこんな扱いなのかと改めて驚いた
トム・ハンクスの体育会系暴言セリフもすごい、まあ実際にスポーツの世界だと昔はあんな感じだったろうなあ

老後シーンの女優さんたちがみんな若い頃に似ててよく集めたなあ、、今だとメイクで本人がやるかもしれない

野球の映画なんでジーナ・デイヴィスたちもそれっぽくプレーしているけどやっぱり素人感は出てしまうね、トム・ハンクスがバッティングするシーンがあってバッティングフォームが大リーグっぽくてさすが。野球やってたのか?それとも演技力か

ドティたちメンバーの夫は徴兵で戦地に派遣されている。
速達郵便が来ると誰かの夫の死の知らせな訳でチームメイトが凍りつく場面が戦争の怖さを表している

痛快な中にも社会のいろんな面をチラ見せする良作だ

それにしても原題『A League of Their Own』に『プリティ・リーグ』とつけてしまうこと自体がペニー・マーシャル監督の意図とはかけ離れてしまっているよな、、むしろ女子リーグオーナーのイロモノセンスそのものになっちゃってるのが残念
砂場

砂場