ジャンヌ役のエルザ・ジルベルスタイン。
冒頭で、顔立ちと虹彩にゾクッとした。
思わず「うあっ!?」ってなった(笑)
この作品に関して言えば、これ以上の適役がいないんじゃないかってぐらい…モディリアーニの絵の雰囲気がする女性。
それだけで観る価値あるぐらいでした✨
そしてアンディ・ガルシアの色気(〃ω〃)
史実を織り交ぜたフィクション。
生きているうちから評価され、売れっ子画家なピカソと、貧困に喘ぎながら絵を描き続けるモディ。犬猿の仲のようで芸術家としてどこかで繋がっている関係の描き方がちょっとウズッと来る。
個人的に、前に観たエゴンより好きでした。
ルノアール翁との会話…
君は狂犬かね?ってヤツは…シビれた。
狂犬でいなさい…そういう意味だよね。
狂ってないと表現できないもの。
破滅へと落下していないと描けないもの。
削り落とした自分を、カンバスに落とし込んでるみたいな…刺々しい芸術家の生き方。
このジャンルを観る醍醐味ですよね。
感性と才能があったとしても、突き抜ける覚悟がなければ通用しない、峻厳な世界。
拘束衣のシーンは、鬼気迫るものを感じました。描きたいのに描けない…押し潰されるような、極限の苦しみ。表現する事でしか生の実感を味わえない表現者の性。
残念なのは…最後のコンペの絵。
思わず「ぅあ…(つД`)」ってなった(苦笑)
せっかく泣けるシーンなのになぁ(ー ー;)
史実ではジャンヌとモディは死後10年の間、同じお墓に埋葬を許されなかったそうです…ジャンヌの親族が拒否したから。
そりゃ、許しがたいよね(*´-`)
どんなに愛していたとしても…
子供がいて…妊娠してて…
それを選んじゃダメだよ😞
どんなに美化されても、現実的な事を考えると、観賞後に重たい気持ちが残る作品でした。良かった部分と悪かった部分とで考えて…スコアは中庸にしておきます。
当時の芸術家サロンの雰囲気を楽しむ分には、錚々たる顔触れが嬉しい一品(笑)
でもやっぱり、エルザ・ジルベルスタインのハマりっぷりが凄かったです。モディリアーニの絵が好きな人なら必見レベル。
実際のジャンヌはもっと苛烈な雰囲気の女性なんですけどね(爆)
ヨーロッパの美術館巡りしたいなー✨