an0nym0us

異端の鳥のan0nym0usのネタバレレビュー・内容・結末

異端の鳥(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

少年にブルーハーツを聴かせてあげたくなる、
ふんわり微グロ系ロードムービー(爆)

世の中に冷たくされて
一人ボッチで泣いた夜
もうダメだと思うことは
今まで何度でもあった

真実の瞬間はいつも
死ぬほど怖いものだから
逃げ出したくなったことは
今まで何度でもあった

終わらない歌を歌った後は…
あの列車に乗っていくのですよ(。-∀-)

弱い者たちが夕暮れ
さらに弱い者をたたく
その音が響き渡れば
ブルースは加速していく

ここは天国じゃないんだ
かと言って地獄でもない
いい奴ばかりじゃないけど
悪い奴ばかりでもない

もっとゴリゴリにクソッタレの世界かと思ってたんですが…キチガイが数人いるぐらいで、概ね普通の世界でございました(爆)

この作品を観て、こんな事を言い始めちゃうとか…an0nym0usもみんなに突かれて墜落死しちゃいますかね?(*´ω`*)

受けて立つよ!
どんとこい!
( ̄^ ̄)←濃いw

残酷な作品というなら、アンゲロプロス監督の『霧の中の風景』を観た時の方が、個人的には精神的に苦しかったかなぁ…

暴力的な描写を実際に画像として見せられれば、誰でも目を覆いたくなりますよね。だから私は、グロめのホラーとか嫌いなんですが…この作品の『残酷』は視覚的であって、精神を追い詰めてくる感じは薄かったです。

物語の特性上、心優しいキャラが出てきちゃうから…
しょうがないのかもしれないけど。

人間の残虐さって…実は理性的で狡猾でしょ?
だからこそ、手に負えない。

あまつさえ、他者の苦しみや痛みを笑える…
利益のために命を数字として消費する…
そういう類の気狂いも存在する。

一番思考が捗ったのは、少年がペド医者をネズミ穴に落とす場面でしたね。

与えられる苦痛から逃れるために…
人を殺す。それぞれの裁量での報復律。

ようやく話が『人間らしく』なってきたと思ったんですが…それぐらいでしたかね。

人間の持つ獣性や、暴力的な部分ってのは…
『あたりまえ』と言えてしまうトピックなので、いまいち興味が惹かれませんでした😅

『塗られた鳥』『異端』

そう題打たれている割には、差別の問題を考えさせる部分が少ない。根本なのは判るけど、描き方が直列で掘り下げが浅いというか…もっと社会や宗教的な背景をしっかり見せてくれれば、感じ方も違ったのかな。その辺りが『ふんわり』に感じました。意図して、そういう作りなんだとは思うんですが。

原作を読んだわけではないんですが…この内容はたぶん『文章』の方が受け取りやすいんじゃないかな、と…個人的な意見として。

大事なことは、自分で考えろ…ってね(爆)

そして、少年は世界に毒されて…
少年性を失って、大人になっていく。

底なし沼のような我々の世界。
めでたしめでたし(*´-`)

終わらない歌を歌おう✨
an0nym0us

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