このレビューはネタバレを含みます
ダーレン監督って今敏監督のファンって公言してるだけあって、似てるところを随所に感じますよね。
『π』『ブラックスワン』『マザー!』
そしてもちろん、この作品も。
今敏作品って、圧倒的な映像表現だったと思うんですよ。瞬間的なワンカットで、それが何なのかを観る側に示したりとか…フォーカスの仕方とか、カッティング奏法みたいな見せ方やまとめ方…たぶん持ってる感性が近くて共鳴したんだろうな。
薬物中毒という題材ではヒース•レジャーの『キャンディ』を思い出しました。そちらは薬物によって破滅するカップルを描いたドラマでしたが…
今作は弦の震えみたいな感覚がありました。高低の波がフラットに近付くにつれて加速するところが、音楽的だなって。
だから作品自体も、サンプリングとか映像実験的な印象が強くて…その後の監督作品と比較して軽く感じたのも事実ですね。
そういえば日本では今、ちょうどタイムリーなニュースがありましたね。
健康になれるはずのサプリメントで…
という、社会問題に発展してしまった案件。
被害者じゃなければ他人事かもしれませんが…想像してみてください。
ちょっと頭頂部が寂しくなってきたからって育毛剤を使ったら、髪が痛む成分が入っててツルツルになっちゃったとか…(笑)
肌質改善でモチモチになるって噂のコスメを使ったら有害物質が使われてて致命的な肌荒れで顔中が糜爛してしまった…とか😱
どうって事ない日常に…危険は潜んでる。
みんな気が緩んでんじゃないですか?
次に家を出たら車に轢かれるかもよ?
破滅も、地獄も…
すぐそこに転がってるのかも(笑)
そう考えれば退屈だった毎日も…
これからはヒリつくぐらいスリリング!(爆)
うーん、生きる事に疲れそうだね…
(; ̄ェ ̄)