カミワザ

ボーン・アイデンティティーのカミワザのレビュー・感想・評価

5.0
『ボーン シリーズ』 は私の最もお気に入りのスパイアクション。
勿論シリーズ全てのメディアも所有しており、暇さえあれば何度もリピート鑑賞している程。

お気に入りを特筆するのは、リアル重視のアクション。
『007』のような最新兵器は登場せず、身近にある地形・地物を利用しながらその卓越した戦闘スキルを発揮。
さらに彼は劇中での頭脳戦もいかんなく発揮し、彼を狙う組織の裏をかいていく。
たとえ、掴みどころのない見知らぬ相手にも、知識を駆使して相手に気づかれぬまま接近し必要な情報を得る。
まさに”スパイ”らしい行動のリアルさも面白いんです。

今作はそんなシリーズ一作目。
主人公ジェイソン・ボーンが、記憶を失った状態で海から引き上げられるところから物語は始まる。
自分の名前すら解らないが、窮地には秘めたスキルが反応する。その力に自身驚きながら、自分が一体何者なのか?を追っていくのがシリーズ3部作のプロット。

やがてボーンの存在を危ぶむ組織から命を狙われることになるが、この組織が連絡した暗殺者達の描写で、ボーンに危機的な状況が迫っている緊張感が伝わる。
実際この暗殺者達も、物凄く強くしぶとい。こんな強敵との手に汗握るバトルも目が離せない。

更にパリの街をミニ・クーパーが駆けるカーチェイスも見ごたえあり、一体ボーンはなんでこんなに運転上手いのか?
なんでこんなに強いのか?なんで語学堪能なのか?その謎が気になってしまったらもうシリーズ一気見必至の、実に硬派でミステリアスなスパイアクションなんです。
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