Ryoma

私たちの幸せな時間のRyomaのレビュー・感想・評価

私たちの幸せな時間(2006年製作の映画)
4.6
早く死にたいと願う死刑囚と自殺未遂を繰り返す元歌手が、毎週一回の面会を重ねる中で次第に心を通わせていく姿を描いた物語。
カン・ドンウォンが見たくて鑑賞。

ずっしり重かった。ティーンのキラキラ系ラブストーリーとは180°違うといっても過言じゃないほどに、恋愛物語というより生きる上で生きがいや希望をなくした人たちが再び再起していき希望を見出していくもっと深い愛の物語だった。過去の悲惨な過ちや後悔は消えることはないけど、それを背負って懸命に生きることが被害を与えてしまった人に対してのせめてもの償いなんだとそういうメッセージが込められていた気がする。
綺麗事ではそう言えるけど、実際自分の家族などの大切なひとが被害者になったら理性に従いきれないんだろうなとは思った。
世界各国では死刑制度廃止の風潮が漂っているけども、実際何が100%正しいのか判断することは実際のところだれにもできないかもなあと感じた。



📝memo
3/38ー2/38=日本
経済協力開発機構(OECD)加盟38か国のうち、死刑制度を存置しているのは3か国のみです。
うち、韓国では、1997年以降、死刑が執行されていません。
うち、米国では、50州中23州で死刑が廃止、3州で死刑執行が停止されています。2021年
7月には、連邦レベルでも死刑執行が停止されました。
今なお、国家として統一して死刑を執行しているOECD加盟国は、日本だけです。
※データは2022年4月1日現在
国際社会は、死刑廃止に向かっています。
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