みちろう

ナッシュビルのみちろうのレビュー・感想・評価

ナッシュビル(1975年製作の映画)
4.2
カントリーミュージックの聖地ナッシュビルで24人の人物に焦点を当てて彼らの過ごす5日間をにぎやかに、そしてどこか不穏に描く。

今年観た中で最もやかましくてごちゃごちゃした映画ってくらい常に誰かが喋ってるし音楽が流れてる。混沌とした内容についていける自信がなかったけど意外にもストーリーを見失わずにいけた。

最大の魅力は多すぎる登場人物と音楽、そしてロバートアルトマン流の群像劇。個性的なキャラクター達が見せる日常的だけどユニークな世界観とカントリーやゴスペルなどハートウォーミングなトーンの曲が盛りだくさんの組み合わせが絶妙に面白い。

普通の群像劇はそれぞれの物語を別々に分けて撮っていくけどナッシュビルでは大抵ひとつの場所にみんな集結して同じ空気をシェアする形で数々の物語を映す。このスタイルが上手く複雑な素材をまとめていると思う。

なんとなくアメリカンカルチャーへの風刺を感じたが、ひとまずストーリーを追うのに忙しくてそこまで映画のメッセージを読み取る余裕がなかった。そういうのも含めてまた観たいと感じた作品。
ナッシュビルも聖地巡礼としてまた行きたいね
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