エディット・ピアフ。知っているのはその名前と、シャンソン歌手ということくらい。
だから本物のピアフがスクリーンにいるとしか思えなかった。それくらいマリオン・コティヤールの演技が凄い!
ピアフの人生はなんと波乱に富んでいたことか。飲酒、交通事故のケガ、薬物中毒、病気で体はボロボロ。40代なのに老婆のように見えるほどだったと。
恋多き女性でもあり、「愛の讃歌」は飛行機事故死した恋人のマルセルに捧げた歌。
最後の恋は20才も年下の優しいテオ。彼はピアフの死後、彼女の借金を6年掛けて返済し、まもなく交通事故で亡くなってしまう…。
不遇な生い立ちだけでなく、どのエピソードもドラマティック。こうしてスクリーンに刻まれる運命の人だったと思えてくる。