Otun

さよなら、さよならハリウッドのOtunのレビュー・感想・評価

3.8
主人公は、はるか昔にアカデミー賞をとった、落ち目の巨匠監督(ウディアレン)。

彼の別れた妻は、某メジャー映画製作会社のプロデューサー。
彼女は、会社を挙げての新作映画の監督に、元旦那である主人公を推す(ちなみに、彼女の上司(製作会社の重役)は彼女が主人公と別れてすぐに付き合いだした男笑)。

そんな、ややこしい人間関係で新作映画の撮影は始まる。
過去の栄光を再び取り戻そうと気合いの入る主人公。が、少しすると、彼の体に突如異変がー。


もう、やっぱ、安心のおもしろさ。
ウディアレン演じる、早口の屈折した主人公が今回も大いに笑える。


にしても、ウディアレンの撮る映画の好きなところは、決して多すぎないファンタジーの塩梅(『世界中が~』でのセーヌ川のダンスや、『アリス』でのハーブの件、『カイロの紫のバラ』でのスクリーンから飛び出しちゃうのとか)。

人生には、時にマジックやファンタジーとも取れる何かがあるとの暗示のよう。
今回もしかり。


ウディアレン作で嫌いなの、私ゃ、一つもない。
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