「飛び出せ激おこ運転丸」とかいう邦題に訳して一人で笑ってました
開始2分でひっくり返る車!
とっても楽しい始まりだし、ダッジチャージャー、金髪美女。
腕を交差してバキューン!車の後ろでドカーン!
あざといほどのハードボイルド、コッテコテの中二CG。
文句なしのエンタメ素材が揃ってるんだけど、ここからどうやって☆2.8のスコアになるんだ?
イヤ多分ね、こういうの好きでしょ?って言われたら好きな人いっぱいいると思うんですよ
せっかく「好き」を集めたのに「センス」を持ってないカンジ、スゴい親近感わくわ…カメラワークとか、緩急とかかな。そういうとこでなんかあんまりノれなかったです。致命的なのは、挿入曲もダサいんだ。
好きなものを全部撮ってやる、みたいな、ロバートロドリゲス的なニオイとかを感じたりはしました。
あと「生贄」「悪魔崇拝」「地獄の扉」とかのワードが飛び交うカーアクション映画は、おそらくこの映画だけでしょう。
どんなジャンルや。オカルト?
スローモーションは画がカッコよければキライじゃないんだけど、カーチェイスでそれをやるとスピード感が消えますね。スローの多用は3D映像のためだと思うんだけど、そう考えたら3Dとカーチェイスってあんまり相性よくないのかな?
割と豪快にドーン!ってひっくり返ったりするんだけど、結構バリバリにCGだし、カーチェイスっつったら、ぼくはもっとアナログでぶつかってほし~いな~。
しかしそんななか、ウィリアムフィクナーだけはマジでカッコよかった。この作品の中二っぷりをほとんど一手に引き受けている。
彼が車運転して登場するシーンだけは、本当に面白かったです。
それから、ヒロインのダッジチャージャーのナンバープレートに、こっそりドライブアングリーって書いてるっぽいことに気づいて笑ったんだけど、
そういう遊び心やってるヒマあったらストーリー考えて!最後まで見てもさっぱりワケがわかんなかった。
バックグラウンドとか、主人公は何者なのかとか、ほとんど解明せぬままジ・エンド。
というかヒロイン全然関係なくね!?
この子理解できてるの!?これで!?
最近のニコラスケイジはなんで仕事選ばないんだ、これはさすがに脚本読んだ時点でクソ映画だって気づくでしょ。とか思ったけど、
でもまぁ細かい中二っぷりはとても楽しい映画なので、そういうのがあるアクションだったら、彼は何でもやりたいのかもね。
こういう映画、クソだな~とか言いつつ割とホントに楽しいので、クソカーチェイス映画も、☆2.8ニコラスケイジ映画も、また見ていこうと思います