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セントアンナの奇跡のCHまちのレビュー・感想・評価

セントアンナの奇跡(2008年製作の映画)
3.5
《作品概要》
ある黒人の郵便局員が突然、客を射殺するという謎の事件が発生する。この事件を解く鍵は過去の第二次世界大戦中のイタリアで起こったある出来事にあった。

時は遡り、第二次世界大戦。黒人だけで編成されたアメリカ兵の“バッファロー・ソルジャー”の4人は部隊からはぐれてしまい、戦場にあったある小屋でイタリア人の少年を発見して保護することになるのだが……。

《感想》
事件の内容については冒頭とラスト数分だけになります。それ以外は第二次世界大戦中、当時ドイツの支配下にあったイタリアの過去の内戦の回想シーンを永遠と描いています。なので今作はこの争いの内容についてが大変重要になってくると言っても過言ではないでしょう。

歴史についてあまり詳しくない方は事前に「サンタンナの虐殺」、「バッファロー・ソルジャー」、「パルチザン」最低でもこの3つについて軽く調べておくと良いと思います。

今作は黒人アメリカ兵のトレインが大事そうに持っていた女神の首の彫刻がキーポイントになってきます。この彫刻が奇跡をもたらしてくれ、最終的に物語のラストに響いて来るのでそこが注目ポイントの1つでもあります。

戦争による残虐行為が如実に表現されているので、そういうのが苦手な方はもしかしたらあまり向かないかも知れません。しかし、この争いによって様々な人間模様が描かれており、反戦などを暗に訴えています。2時間30分を超える長尺の映画でしたがとても見応えのある内容でした。
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