良い映画だった。なんというか、善悪のくっきりしない、「人間」を描ききった映画だった。
ある側面からは英雄であり、ある側面からは悪人、またある側面からは臆病者であり、違う面からみれば無法者。それをまるごと描ききっている。西川監督は本当にすごい人だ。
結末を、なんだか煮え切らない、と捉える人もいるかもしれないけど、あの続きを考えることが、西川監督が視聴者に向けて出題した「宿題」なんじゃなかろうか。
そしてこの役は、鶴瓶さんにしかできなかっただろうなあと思った。
笑えて、少し切なくて、あとからうーんと考えさせられる作品です。