承認欲求の虜囚はその醜い心持ちによって美貌さえも翳らせ、心根が優しい人はその穏やかな笑顔によってボロをまとっていても輝いて見える。人の美醜について外見などは実は取るに足らない些事なのだけれど、人は得てしてそのことに執着しがちであるのはいつの世も同じ。滑らかでオーバー気味な動作の表現が如何にもディズニーアニメらしい。まるでドイツ表現主義のように影が雄弁に蠢いている。お馴染みのお話については、姫と小人たちの描写に幾分くどさがある一方で、終盤の急展開が拙速にも見えるのが少し惜しい。”いつか王子様が”はやはりいい曲。
再鑑賞。