よしまる

愛しのローズマリーのよしまるのレビュー・感想・評価

愛しのローズマリー(2001年製作の映画)
3.7
 ジャックブラックとグウィネスパルトローという凸凹なカップルによるロマンティックコメディ。2人とも安定の演技派なので、脚本さえ面白ければ間違いないだろうとは思っていたのだけれど、そこはファレリー兄弟、さすがの完成度で文句のつけようがない笑

 幼い子供が、病院で息を引き取る間際の父親から「妥協するな、完璧なケツと抜群の巨乳とだけ付き合え」みたいなことを言われる。ちなみに牧師。
 言い残して絶命する父親の心電図モニターが脈の停止を示したかと思うとそのまま20thcenturyfoxと脈打ち、シェリルクロウのギターリフが流れ出すタイトルバックから最高w

 おかげで外見しか見ない哀れな男に成り果てたジャックブラックだったけれど、あるインチキ臭いセミナー講師に遭遇してから急変する。そこからは観てのお楽しみ。

 基本的にファンタジーなので、ツッコミだしたらキリのない矛盾だらけの物語、けれどもそれを含めてその矛盾さえも面白い。

 ま、普通に考えれば、心の美しい人は外見だってかわいく見えるし、中身のアカンやつは見てくれもなんとなく嫌な感じがするものだ。だから、綺麗な人だから中身が悪いとか、ブスだから心は美しい、みたいな二元論自体が馬鹿馬鹿しいわけだけれど、そこは深堀りしても仕方がない。

 自分の抱えるコンプレックスとの向き合い方、人との付き合い方において、外見に囚われることがいかに無駄で愚かなことかというのが本題なのだから。

 それにしてもグウィネスパルトローはいいね。デブメイクでわざわざ街を歩いて周囲の反応を演技に取り入れたらしい。綺麗な人にはブスであることは未知の感覚だったのかな💦
 最近はネトフリドラマのみで、映画はここ5年くらいMCUのみ、しかもエンドゲーム以降はペッパーさん出てこなくなっちゃったのですごく残念。