よしまる

明け方の若者たちのよしまるのレビュー・感想・評価

明け方の若者たち(2021年製作の映画)
3.0
オンライン上映会のお題。

R指定詐欺。これ本気の成人映画だったら面白かっただろうなあ。

別にエッチなシーンを観たい訳じゃないよ。

ただ、この手の話、男女の心の揺れはセックス抜きには語れないし、それを描写するかしないかは自由だけれど、R指定と謳っているならそういう部分に踏み込んで欲しかった。

女はなぜ身体の関係を持つまでに至ってしまったのか、そして男目線で言うとあんなに気持ちよくなってくれた女がいともあっさりと関係を断ち切れる残酷さ、そんなのもっと激しく求め合う2人を描かないと伝わってこない。偏見承知で書くと、やはり女性監督ならではの感性なのかなぁ。
わざわざ取ってつけたような風俗嬢までも脱がないし、何を言いたいのかがボケる。

それはさておき、ボクはこの「信頼出来ない語り部」のパターンが嫌いで、どうも気持ちよく騙されることが出来ないらしい笑

そんな後出しジャンケンでしか物語を描けないのか、と思ってしまう。

前半の恋が始まるところのリアリティと、
泣きながらセックスする後出し感の残念さの落差で大きく評価を落としてしまった。

古今東西に溢れかえる男2:女1の構図としても弱いし、マジックアワーってもっとドロドロしててもいいような気がするんだけれど、、。原作のほうが面白いんちゃうん?と思わせる映画なパターン。

今がどん底で、未来に希望が持てなくて、だからあの頃は良かった、って、え、これからどうすんの?という感想しかなくて。

いや、そうではなくて、なんか自分は観てはいけない映画だったような気がしてきたぞ😭