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エンター・ザ・ボイドのkekqのレビュー・感想・評価

エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)
3.4
ギャスパー・ノエ監督が愛すべき日本という国の乱れた性を世界に紹介するため(たぶん)、当時最強のVFXチームと組んで作ったおもしろ幽霊ポルノムービー。

相変わらずのヤマもオチもなく絶望だけはふんだんに盛り込まれた内容に、今回はあり得ないカメラワークとドラッギーな疾走感が加わっているため、比較的見どころの多い仕上がりになっています。

出てくる人間が日本人もフランス人もことごとくロクでもなく、そこにかぶれただけの宗教観や兄弟愛やPTSDなんかを変に絡めてくるため、いろんな意味で東京のイメージが悪くなります。

とりあえずは激烈にシビれる最高のオープニングと、フランス人のおばさんがヒステリー起こしてわめいているシーンの日本のアパートのガスコンロの汚さは一見の価値ありです。
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