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ウーマン・トーキング 私たちの選択のkekqのレビュー・感想・評価

3.5
司法の対象にすらならない女性たちが自らと子供たちの未来を守るための決議を下す現代劇。
ドラゴン・タトゥーの2人が対照的な役を演じているのがおもしろい。

極度に虐げられた女性の尊厳がテーマになっているが、現代も根強く残る男性優位の社会をハイコントラストで批判しているようにも見える。

投票や議論に慣れておらず不用意に相手を傷つけるような未熟さが緊張感を生み出しているが、その一方で知識やボキャブラリーの妙な豊富さには違和感があり、想定される教育レベルとのギャップには戸惑わされた。
タイムリミットが迫る割にはダラダラしたやりとりが続く終盤もなんとも…。

とはいえ納屋の中での女性の会話という設定だけでこれだけ豊かで多面的な心理劇を描く手腕は素晴らしく、ドラマとしてシンプルに魅了された。
爽やかに挿入されるDay dream believerがなかなか不穏でいい仕事。
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