すぽんてぃにあす

永遠の語らいのすぽんてぃにあすのネタバレレビュー・内容・結末

永遠の語らい(2003年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

マノエル・ド・オリヴェイラ監督による、文明と歴史に触れ合いながら旅をする母と娘を描いた作品。

オリヴェイラ監督作はこれで2作目。
登場人物に成り代わり、地中海を旅行しているような気分になれた。
会話も多めで淡々としているかと思いきや、とても興味深い内容を丁寧に説明してくれているので、終始退屈とは無縁の時間を堪能。

特にカトリーヌ・ドヌーヴを交えた3人の女性と船長による会話劇がとても楽しい。
言葉だけで心が跳ね上がるような不思議な感覚、これはなかなか味わえない。
この時間が永遠に続けばいいと思うくらいでした。

そして切れ味のある旅の終わり。
食い気味で感情が抑えられずに涙してしまったけど、こういう作品が名作と呼ばれるのも頷けてしまう。
色々と皮肉が込められているのかもしれない。
良い映画でした。