このレビューはネタバレを含みます
原作漫画ファン視点として。
石塚真一とNUMBER8によるジャズ漫画を劇場アニメ化した作品。
良い作品ほど普通のアニメ化を希望してはおりますが、変に実写映画化されるよりはマシか。
それでもやはり、2時間の尺に収めるために、地元編がまるまるカットされたりするのは残念で仕方ない。
公開当時に映画館で観たかったのですが、その時は転職したてで断念。
噂としては、CGアニメーションについての言及が多々。
確かに安っぽいところは気になった。
でもそれ以上に凄いところは山のようにあったし、駄目なところを十分カバー出来る感動を演出してくれたと心から思います。
そもそも音楽を題材とした映像化の難しさ、人の心を鷲掴みにする演出が音楽で表現、再現可能なのか？
諦めたり妥協する作品がある中、本作は真正面から挑んでくれたのではないでしょうか。
演奏シーンは逃げもせずに長すぎるくらいに勝負しています。
その結果、見応えたっぷりに変幻自在なアニメーションの応酬で、力強いJAZZを見せつけられました。
原作の青春要素はもう少し演出してほしかった。
そういうところも含めて、ブルージャイアンに本作品で知った方には是非とも原作漫画を楽しんでもらいたいと思います。
お勧めします。
