YellTao

七人の侍のYellTaoのレビュー・感想・評価

七人の侍(1954年製作の映画)
5.0
百姓のように酷遇を可とされるのか、
野武士のように盗賊へと身を落とすのか、
良心と正義を貫く侍になれるのか。
この先のリアルが乱世となる可能性に、3時間超でも居住まいを正して観てしまう。

ストーリー性ある作品全般の醍醐味は、どの人物に自身が重なるかということだけど、本作においては人間模様があまりにも緻密。
世界でも最上級に誉め讃えられる "Magnificent(偉大な,堂々たる)"な七人はもちろんだけど、前半部分に登場した同宿の労働者も熱かった!
それと、三角・菊千代の『百姓論』も!
身分を越えて誰かのため意見する場面は、すべての人, 誰もがなるべく立場なはずで。


観るたびに自身の成長が見応え場面になる作品ってマグニフィセンス!
懸命に生きている証しとなるなら、全身泥まみれに私もなりたい。
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