Punisher田中

マイアミ・バイスのPunisher田中のレビュー・感想・評価

マイアミ・バイス(2006年製作の映画)
4.2
潜入捜査中のFBI捜査官が殺害される事件が起き、南米と北米を結ぶ麻薬ルートでは、ある極秘情報が漏えいしていた...
マイアミ警察で潜入捜査官のソニーとリカルドは漏えい元を探るために運び屋を装って南米の麻薬組織に潜入するのだった....

先が全く見えない展開に好奇心を掻き立てられ、ずっと見入ってしまった...
鑑賞後にさまざまなシーンを思い耽ってみると「マジで何見せられていたんだ?!」となるくらいには流れが意味不明、凄くしっちゃかめっちゃかな作品であると同時にマイケル・マン監督らしいマッチョなものだった。
コリン・ファレルもジェイミー・フォックスもとにかくワイルドで巨悪に対して脅えも怯みにも一切揺るがない屈強な意志で悪を地盤から挫いていく姿も印象的。
空に海に様々な手段で自然を行き来する中で時折見え隠れする地平線。
全く製作陣は意図していないと思うのだが、その地平線が悪の果てし無さと2人の相対するものの強大さを改めて我々に問いかけてくる。
潜入捜査モノで悪を撲滅する作品でありながらもエンタメ臭くないミニマルな描き方なのが個人的には良かった。
確かに展開やラストがビックリするくらい地味。
ましてやラブロマンスシーンの割合がヤケに高い。

しかし、鑑賞時は全く感じさせないスピード感と圧倒される画力で黙らせる今作のあまりにもマッチョでマッチョすぎる語り口が良いのだ。
マイケル・マンの魅せる漢力、是非ご覧あれ(酔っ払ってるのでIQ0で投稿しています。許して...)