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ウィズネイルと僕のgcpのレビュー・感想・評価

ウィズネイルと僕(1988年製作の映画)
4.0
ウィズネイルと僕。英国万歳。
パンクが産まれる前のカムデンタウン。ペルシャ抱えて登場するベジタブル系ゲイ、モンティ伯父さん(猫への暴言はゆるさないがラディッシュ胸つけてるの可愛いすぎる)湖、夥しい数の羊、排他的な農民が三位一体の郊外。犬抱えたマダムが集うアフタヌーンティータイム。制服キメたポリス。アイルランド敵視しているバーの店員。政府よりマトモな売人、ダニー。ホワイルマイギター〜聴きながら猫足のバスタブに浸かる相棒。気づいたら降っている雨。名門主義の貴族。演劇と誰もが避けて通れぬハムレット。

最初こそトンデモナイように感じるウィズネイルは憎めないどころか僕よりしっかりしているところもある。おそらく幼少期はガチガチに教育されたであろう彼の核となる部分が溢れ出るラストがたまらない。
ひとつの時代の終焉。最初から韻を踏むように話すウィズネイルが格好良く感じた。彼ら皆湿っぽくないからこそ雨が美しい。とにかくやることなすこと会話もぜんぶツボでついつい吹き出してまう。大好きな映画になった。20代の時に観ていたら吐きそうになるくらい遣る瀬無くて暴れたと思う。英語字幕で観てみたい。
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