健一

ペーパーチェイスの健一のレビュー・感想・評価

ペーパーチェイス(1973年製作の映画)
3.8
1973年 🇺🇸映画 カラー作品


第46回アカデミー賞
最優秀助演男優賞(ジョン・ハウスマン)
受賞。

ハーバード大学で法律の勉強をする学生たちを描いた作品。
一途に成績UPを目指す学生達。
しかし プレッシャーに耐えかね脱落していく学生も続出する。
そして熾烈な競争に勝ち残った学生達もまた 勉強づくめの青春に疑問を覚えるのだった。
氷のように冷酷な大学教授に振り回されながらも果敢に挑んでいく若者達。
緊迫の講義のシーンも見どころのひとつ。

もうひたすら 勉強!勉強!勉強!
観ていて「コレ!映画として成立するの?」と心配になるくらい。

猛勉強して講義に出席する学生達。
そしてあざ笑うかのように学生達をコテンパンに蹴散らしていく大学主任教授。
とにかくこの教授が 学生の名前は覚えない、意見は聞かない、嫌いな学生は平気で無視するなど人間としての暖かみなどひとつも無い人。
まさに大学教授版「レクター博士」みたいな人です。
そんな冷たい教授を演じたジョン・ハウスマンが、オスカー助演男優賞を受賞。嫌なヤツに成りきっていて、それはそれで凄いのかも。

勉強漬けの学生とは言えそこは青春真っ盛りの若者達。
合間に恋をしたり、パーティー🎉したり、気晴らしに泳いだりと一応青春学園モノのジャンルに無理矢理 組み込もうとしている。のかな?

一流の法律家になるための葛藤を描いた本作。あまり観たことの無いジャンルだったので新鮮味は感じた。
アメリカではそこそこ話題になりのちにTVドラマシリーズ化されたそうで。

自分にはかなり縁遠い職業なので法律家を目指している今の若者達、また弁護士先生が本作を観たら感情も高まるのではないでしょうか。

かなり異質な作品。おススメです。🤭



😷コロナパンデミック中に鑑賞😷
健一

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