桐島、部活やめるってよのナツミのレビュー・感想・評価

ふとしたシーンが怖いほどリアル。神木くん演技うまいなあ。人間関係の独特の隙間がくっきり描かれていて古傷に染みた。核心に触れそうで触れないとか、怖くて気付かないふりするとか。他人に対しても自分に対しても。だけどここで(主に)描かれていた4人はそれぞれ向き合うべきものに向き合ってラストを迎えられた。華麗でも爽快でもないけれど、なぜか心に突き刺さって抜けない青春映画だった。