カイル

桐島、部活やめるってよのカイルのレビュー・感想・評価

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)
4.0
「戦おう。ここが俺たちの世界だ。俺たちはこの世界で生きていかなければならないのだ。」映画部が撮っている作品の中での台詞。この台詞が頭の中でぐるぐる渦巻いている。ジーンとくるラスト、吹奏楽部の演奏する「ローエングリン」も見事にマッチしていた。

この映画を観て本当にいろんなことを感じた。

前田くんが、先生にジョージ・A・ロメロを知っていますかと尋ねるシーン。この偉大な監督の作品が少しでも世に知れ渡るといいなあと個人的に思った。ただのゾンビ映画としか思っていない人は多いだろうからね。そんな自分も以前は邦画に興味がなくほとんど観なかった(^^;勿体無い。思い込みや偏見はダメだなぁ。

体育のサッカーの授業、メンバーを1人ずつ選んでいくところ、あれは見ていて辛いわぁ。でもそのあとの前田くんの友達の言ってることが笑えたけど。

この映画で描かれているように人の気持ちって想像と実際は全然違うんだろう。自分は人からどう思われているんだろうなんて悩む必要はないのな?不毛な悩みなのかもしれない。永遠に分からないのだから。けれど悩まずにいられない。人間だもの。

この先に何があるのかなんて考えずに今やりたい事をただやればいいんだ!!

屋上で、かすみがさなをビンタした瞬間と前田くんが「こいつら全部喰い殺せ!」と8ミリカメラを向けた瞬間がスカーッとしたぁ。

とりとめのない感想になってしまったけど、きっと次に観たらまた違った思いが出てくるような気がする。
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