ビターチョコ

桐島、部活やめるってよのビターチョコのレビュー・感想・評価

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)
4.5
傑作! 傑作の群像劇だ。
舞台は(主に)一つの共学の高校だけ。その中だけで、目立つ生徒たちと平凡な生徒たちの本音が交錯する群像劇だ。「スクールカースト」という言葉を初めて知った。目立つ生徒たちは、平凡な生徒たちを圧倒的に馬鹿にしている。それが延々と描かれる。男女とも、それはそれは酷いものだが「人いるところ階級があるもの」だろう。

といっても、目立つ奴らは全体の1割程度だし、私は平凡な奴らの一人だったし今も平凡だ。

さて、主人公はパッケージでドアップの彼で、高校映画部の部長だ。映画部の部員は、全員が平凡な奴らである。ゾンビ映画を撮影したりして、それなりに学校生活を楽しんでいる。だが、目立つ奴らからは馬鹿にされている。

目立つ側にいるのは次だ。
・野球部、サッカー部、バレー部などのレギュラー選手
・外見が良い男女
・喧嘩が強い男子生徒
・(いい意味で)ニュースになった生徒

●では、ネタバレ進行で!

映画ラスト、学校の屋上で、目立つ奴らと映画部の部員が戦う。そして目立つ奴の一人が、平凡な奴の一人に圧倒される。「実は目立つ奴らって空っぽだよ」だというのが、この映画の言いたいことなのかもしれない。

が、2020年1月23日、目立つ奴らの一人を演じた棒俳優、いや、某男優の不倫が報道された。CM出演が多数有る男優で、スポンサーは激オコでサイトからも削除された。つまりこの映画、空っぽな奴が空っぽを演じた映画…なのかもしれない。

主人公を演じたのは、神木隆之介(26)。不倫で炎上中の男優、東出昌大(31)は既に3人の子持ち。5歳の年齢差だが、この映画の中では同級生(の設定だった?)。神木も数年後に不倫で炎上するかもしれない。今は誰にもわからない。実際の神木は(平凡じゃなく)大人気の俳優だから。