タカ

ハロウィンのタカのレビュー・感想・評価

ハロウィン(1978年製作の映画)
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「彼はこの15年間無口だよ」

深いバックボーンが語られるわけじゃない
感情が露わになるわけじゃない
そして、目的が分かるわけじゃない
気づいたらそこに立っていて
こちらをじっと眺めている
それが何度も何度も何度も……
怖い〜〜😱😱

テーマ曲だけで傑作
カーペンター監督自ら手がける音楽
テーマ曲、マイケル・マイヤーズ(以下マイマイ)登場のたびに流れる曲
シンプルなメロディのループだから耳に残る
名作には名音楽が欠かせない
リメイク作品においても音楽が変わらないのはそれを証明する

印象的なワンカット長回し
オープニングからマイマイ目線の長回し
自分が殺人鬼と同化したようで非現実的な体験を経験する
その後も事あるごとに長回しが多用され、日常を切り取ったような自然さを感じる
そこにきてのマイマイの異物さ
際立っている

終わり方が最高
ハロウィンの日に突然現れて、突然消える
悪夢でも見ていたかのような掴みどころのなさ
それがマイマイ

私たちは何か凶行が起こると無意識に理由づけをしたくなる
そうすることで理解した気になり、まやかしの安心を得られるから
ただそんなに単純なわけじゃない
こんな境遇でこんな影響を受けたからこんな行動を取って…とすべてが筋道通りだったら
今ごろ痛ましい事件などゼロになってるだろう
いつ巻き込まれるか分からない不透明さ
それこそ恐怖の本質の一つだろう
タカ

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