傑作『女神の継承』監督のバンジョン・ピサンタナクーンさんが25歳の時に撮影したのが本作．Jホラーの影響があちらこちらに垣間見える作品で，2004年当時だとアリかなと思える作品でございます．こんばんわ．三遊亭呼延灼です．
キャメラマンとして生計をたてるタンさん．恋人ジェーンさんを伴い，大学時代の友人との飲み会に参加します．その帰路，ジェーンさんが女性をはねてしまいます．動転するジェーンさんにタンさんは「逃げよう!」と半強制．その数日後，タンさんが撮影した写真は，高頻度で心霊現象を捉えるようになり･･･
実は，怪奇現象は交通事故発端ではなく，それ以前のある出来事から連綿と続く現象の一つでした，というミスリードには感心させられましたが，それ以外の収穫はなかったかなと，そこはちょっと残念でした．ある出来事も十分に予想できましたし，ラストの光景も目新しいものではございませんでした．なんなら，同年に２歳上のジェームス・ワンが『ソウ』を監督していることに驚き，改めてワン監督の才能に心胆寒からしんだ次第でございます．とはいえ，１７年後に『女神の継承』を生み出すわけですから，この界隈も何が起こるかわかりませんわなぁ．
