大好きすぎてずっと書けなかった。ビフォアシリーズのDVDを買ってから3作とも何度観たか分からない。そう、夜中にふと観たくなっては最後まで観入ってしまう映画なのだ。
列車で出会って、ホテル代がないからと夜通し2人でウィーンを歩く。聡明なセリーヌとユーモアのあるジェシーの会話はどれも覚えたくなるような言葉ばかりで、何度聴いても心が煌めく。
映画って観た後にここ好きだったなって思い返すことがあるけど、私にとってこの映画はそんなシーンだけを集めた物語。また会話が文学的だから、まるで素敵な本を読んでいるようでもあって。私は好きな本だと終わりが近づく度に勿体無く感じて、わざとゆっくり読んでしまったりする。それに似た感情になって、夜明けが近づくにつれ寂寥感が増していく。
観るたびにこの作品がもっと好きになります。語彙力が足りなくてこの魅力を充分に伝えらきれないのが悔しい。一生大切にしたい映画です。
夜通し歩く2人の会話に恋する映画