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ダークナイト ライジングのOhuのレビュー・感想・評価

ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)
3.0
前作の世界的なヒットから期待値は最高潮で、滅茶苦茶楽しみにしていた本作。ビギンズでは都会を走るリニモとか、まだコミック調のファンタジー要素が残っていたけど、ダークナイトで完全にマイケル・マン風なリアル志向に。ライジングではその作家性が仇となっているせいか、かなり地味な印象に仕上がっている。メイン以外のキャラの描写が素人かって思えるくらい雑だし。見返すと粗が多く、ノーランの詰めの甘さが浮き彫りに。弟が脚本を担当している為か所々取っ散らかっていた。売りのIMAXで撮ったという映像と、やたらとうるさい音響で誤魔化してるように感じた。前作ではジョーカーと隠し玉のトゥーフェイスだったけど、今回はその隠し玉のインパクトが弱い。てか、そのキャラ自体丸っといなくても良かったのではと思えてくるくらい魅力を感じなかった。あと、ラストのあのシーンは要らんやろ。敢えて見せずにアルフレッドの表情だけで悟らせる方が良かったのに..と、色々残念な点が多かった。ヒース・レジャーが急逝していなかったらもっと面白い作品になっていたと思う
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