ノーランバットマン・フィナーレ。
バットマンは半分くらいしか出てこない。辛口に言うと、今作はかなり普通。ただこれは完全にビギンズとダークナイトの完成度が抜きん出ているせい。だからここで潔く終わりにして大正解だと思う。
相変わらずキャストが半端ない。
CGを極限まで使わない主義のせいで既にバジェットはキツキツだろうに、ギャラにいくら使ったんだ?とノーランのお財布事情が心配になる豪華さ。
冒頭のエイダンギレンには今更気付いて大暴れしたし、ただのマックスなトムハは全然マスク脱がないのに0.3秒でトムハってわかるのがだいぶおもろい。
内容がただのアクションヒーロー大作止まりになってしまった要因として、個人の見解としてはアンハサウェイがデカイ。
彼女のキャットウーマンはコスプレとしてほんと最高だし超セクシーだしアクションもキレッキレだし超絶セクシー(バットポッドに乗るとこはもう眼福)なんだけど、それが、ノーランバットマンの哲学的な路線からほんの少し逸れる。つまりアンが魅力的すぎて、浮く。
そしてここに来て脅威が核だと興醒め。やっぱり人間の悪と善意の鬩ぎ合いの狭間のゴッサムを描いたダークナイトの厚みは凄かった…
とはいっても、映画としては最高に面白いです。死ぬほど長いけど!!!
ベイルとGaryのゴードン、キリアンのスケアクロウとトムハが共存する世界を生み出してくれてありがとう、ノーラン。