めしいらず

野のユリのめしいらずのレビュー・感想・評価

野のユリ(1963年製作の映画)
3.0
その人の善き心は善き行いとなって表れ、やがて善き人を連れてくる。ただの通りすがりの男の利他的な行いが周囲を巻き込んで大きな事業を本当に実現する。その男に打算がないのが判るから人は彼に惹きつけられてしまう。多くの人の協力を得て礼拝堂が完成した日の夜、成し遂げたことの栄誉に浴することなく彼は歌いながら一人去って行く。院長が最初に言った通りに、本当に神が遣わした天使だったかのように…。本作でオスカー受賞のポワチエがまさに適役。移民の尼僧たちとの可笑しな関係性がこの映画をキュートに印象付ける。
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