みなりんすきー

ギフトのみなりんすきーのレビュー・感想・評価

ギフト(2000年製作の映画)
3.5
『祖母が”天から授かった霊感だから恐れてはいけない”と言いました 感じたままを信じればいいのだと』

『警察は何もしてはくれない 僕たちがやるしかないんだ』


■ あらすじ ■
ジョージア州の小さな町で、アニー(ケイト・ブランシェット)は少し有名人だった。彼女は生まれつき、予感や予知のできる所謂超能力をもった霊能者で、訪れる人々の運命をカードを用いて占っていた。アニーは少し前に夫を事故で亡くし、3人の幼い息子を1人で育ており、決して裕福な家庭ではなかった。
ある日、息子の教師であるウェインの婚約者であり資産家の娘であるジェシカが失踪する事件が発生する。捜査に行き詰まった保安官から、何か分からないかと協力を依頼され、カードで事件について視ていくことになるが…


■ 感想 ■
『ギフト』
(『The Gift』)

有給で3連休なのでガンガン映画みていこーということで本日とっくに日を跨ぎましたが3本目!(午前4時過ぎ、だんだん眠くなってきた…(。ρω-。)笑)

あのサム・ライミ監督で、出演はケイト・ブランシェット、キアヌ・リーブスなど、豪華キャストで贈るホラーチックなサスペンス映画です。結構ドキーッとするホラー的な演出やちょい流血シーンなどあるので、苦手な方はちょっとだけご注意。流石、サム・ライミ色が随所にありました。

私はかなり好きな映画でした〜。18年も前の映画ですけど、なんだか映像が美しいんだよね。なんだろう、そんなに映像美!みたいなものではなく、特別色鮮やかな訳でもないんだけど、小さな町のあたたかさや生活感のあるちょっと古いお家、年代を感じさせるボロい車、人々の性格がよく出た個性的な服装。一転して、殺害シーンやアニーが見る予知夢など、恐ろしいシーンはどこまでも冷たく暗く恐怖に溢れていて、思わずゾッとする。その対照的な場面、情景の描き方が秀逸だと感じた。昼間のあたたかな太陽の光が射し込むシーンですごくホッとするもん。恐ろしいシーンは本当に恐ろしいので。

先日もたまたま観た映画がキアヌ・リーブス主演だったんだけれど、まっっっったくと言っていいほどキャラ違っててちょっと笑ってしまったww先日のはここ数年のダンディな弁護士キアヌだったけど、一方こちらでは超乱暴DV男な若かりしキアヌ(笑)真反対すぎてビックリだし、キアヌもこんな役やってたのかー!とちょっと意外だった。俳優ってすげえなぁ、本当に嫌な奴に見えたもん(笑)

ケイト・ブランシェットは今もだけど若い頃はほんっとうに美しいね、もうお顔立ちか素晴らしすぎてずっと見てられる。最近は結構役的に力強い女性っていうイメージがあったけど、こちらの彼女はどこか儚くて脆くて、でもとっても優しくてあたたかな女性。暴力や暴言とは正反対にいる人。いや〜お美しかった。着てる服とかもなんか柔らかい感じというか…とにかく目の保養でした。

裁判のシーンで相手側の弁護士がまじでウザすぎて腹立ち過ぎてテレビ殴りたくなった、久々にあそこまでイライラした…(笑)あれもはや今だったら許されない尋問でしょ、侮辱、罵倒してるもんもはや。いやーウザかった。結果はいい気味って感じですけど。

サスペンスとしても上出来。正直最後のあの場面になるまで真犯人読めなかった。悔しー(笑)怪しい人物が多すぎるし誰がやっててもおかしくない状況だったね。後半のハラハラもすごい。まさにクライムサスペンス。

あとは皆さん書かれてますがバディーが本当に良かった。彼がいてこその映画かもしれないね。そのくらい、彼の役は本当に良かったし、最後は泣かされた。本当に涙がポロッと出た。あれはずるい…だってまさか、そんなこと予想しないやん…でもうまいね、なんかその要素も上手に織り交ぜてきたというか…あまり言えないのが残念だけど…とにかく、下手したらいちばん良いキャラだったかもしれない。

素直に観てよかったと思える映画。さて次は何を観ようかなー!