そのじつ

ギフトのそのじつのネタバレレビュー・内容・結末

ギフト(2000年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

午後ローにて。
コンパクトにまとまっていて、ヒマな日の午後に見るには最適な映画。
霊能力が万能ではなく、ハマらないパズルのピースがミステリの結末まで観客を連れて行ってくれる。
そのもどかしさと、複数の怪しい人物の配置による不安を掻き立てる話運びもちょうどいい。

結局、彼女の神秘的力を頼ってきた人々(画面の外は知らないが)は、文句のつけようのない幸福には辿り着けない。

辛い過去を思い出したが為に、更なる地獄を味わう事になった男。

暴力夫と別れられない自分の弱さを意識せざるを得ない女。

自分のおかした罪と直面させられる男。

神様からもらった力だ、と彼女の祖母が語ったが、つまり神の意志の伝達者とでも言うのだろうか。

辛い事実と向き合い戦うことを求められるのが神の意志なのか。

先に挙げた3人がそれから逃げる人々なら、主人公(ケイト・ブランシェット)は徹底的に逃げない人だった。それが救いのような、重い課題を与えられたような。
心に重く響く後味の映画だった。

この役にケイトを配置したことで映画は成功していると思う。めちゃ説得力ある。
しかし彼女のパンチラはサービスカットなの?あそこだけ謎感あった。
そのじつ

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