竜平

コンフィデンスの竜平のレビュー・感想・評価

コンフィデンス(2003年製作の映画)
3.4
とある詐欺師たちが成功させる一仕事、それがキッカケとなって巻き起こってしまう騒動。暗黒街の大物やスリの女や敏腕連邦捜査官も絡んできて予測不能の事態に。最後に笑うのは誰だ、的な話。

個人的なこととして今作はまずレイチェル・ワイズ見たさ5、6割で鑑賞してみた感じ、ってのは本当にどうでもいい話。いきなり「俺は死んだ」から始まる冒頭、こんな唐突な始まり方するのは今作か『火垂るの墓』くらいなんじゃないかな、つって。エドワード・バーンズやダスティン・ホフマンやアンディ・ガルシア、他にもいろんな作品でよく顔を見かける脇役たちなど、なんとも魅力的な面々。ただキャストの魅力というよりも、今作に於いて楽しむべきはストーリーとその展開なのかなと。ある時点での「結果」というのを先に見せておいての、そうなるまでの過程、事の発端から計画実行まで、この流れなんかは全体的にとてもわかりやすい。入り乱れる計画、更にその中で様々な人物の思惑が絡み合う、まさに予測不能。というか、いろんな予測が立ちすぎて人物の言動なんかどれが本当でどれが芝居なのかマジでわからない、ここらへん非常に上手いなと。あからさまに読めるとこと読めそうで意外と読めないとこのバランスがいい。まぁでも、めちゃくちゃ意外なオチがあるわけでもないから予想してるどれかは確実に当たってしまうという。すべて見終えたあとで思い返すと、映画全体が仕掛けになってたんだなと理解できる感じ。まぁ、あんまり多くを語るとネタバレになりそうだからもうやめとこう。

短めの上映時間も相まってサラッと楽しめるクライムサスペンス映画。で、期待通りレイチェル・ワイズが最高だったから、俺はもう満足だ。おしまい。
竜平

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