タカ

呪怨のタカのレビュー・感想・評価

呪怨(1999年製作の映画)
3.8
あ"……あ"……あ"……あ"……………………

窓の格子から飛び出す両腕
散らかり放題の家
家の裏には血がベッタリ…
何も出てない時でも気持ち悪い。
それにも増して実体が姿を現すと増幅される恐怖。
俊雄&伽耶子の不気味さときたら……

幽霊?怨念?の実体ががっつり姿を現す。
これがその当時では新しかったのかも。
日本の幽霊って奥ゆかしい感じで見えそうでなかなか姿を現さないのが常だったから。
自己主張が激しいのは大抵海外。
このシリーズにおいてはジメジメしたジャパニーズホラー独特の気持ち悪さがありながら、さながらモンスターのような幽霊にばんばん人が殺される。
日本の良さを残しながらも海外に寄せた印象。

構成の妙がお見事。
オムニバス形式で物語が進んでいき、舞台も時系列もバラバラ。
ストーリーが進むにつれて、全体像が分かっていく内容にはお見事としか言いようがない。
電話で話している内容についても一方的な話しか分からないと思いきや、他の話で情報が補完される。
最後まで観たら、全ての順番・内容が理解できるようになっている。

感心させられるような内容
怖いか聞かれればそれほどだけれど……
タカ

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