西村大樹

からっ風野郎の西村大樹のレビュー・感想・評価

からっ風野郎(1960年製作の映画)
2.0
三島由紀夫というアイドルのためのアイドル映画。
脚本はよくできている。しかし、添え物映画的な出来である。もう一ひねり無いと、いささか盛り上がらない。
増村監督の映像はさすがである。ヤクザ映画というジャンルでも、所々に増村監督の色が見え隠れする。
三島由紀夫の演技も、一部では酷評されたと聴いたが、それほど酷いモノではない。増村監督に絞られた結果なのかもしれないが。
三島ファンである自分。三島のアイドル映画と書いたが、その点でも不満が色々と……オープニングでいきなり上半身裸を見せるのはニヤついたが(三島からの願いだったのか?)

しかし、三島由紀夫は東映ヤクザ映画のファンだったはず。大映で話し、東映ヤクザ映画の主演の方をやりたかったのでは……切られ役でも東映作品に出たかったのでは?などと思ったりもする。
西村大樹

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