OASIS

フランケンウィニーのOASISのレビュー・感想・評価

フランケンウィニー(2012年製作の映画)
3.0
ティム・バートンが無名時代に作ったストップモーションアニメの短編を長編化した映画。

モノクロで描かれる世界とそこに住む奇妙な人たちは、まさしくティム・バートンの映画「シザーハンズ」「コープス・ブライド」のような雰囲気を感じさせる。
この微妙な気持ち悪さを緩和してくれるのがモノクロという表現方法で、もしこれがカラフルなCG満載のアニメであれば間違いなく怖さの方が勝っていたでしょう。
そして、モノクロだからこそ光るスパーキーの愛らしさ。
これが素晴らしかった。
あの可愛さを堪能できるのはこの方法しかなかったのではないかと思わせる程、スパーキーというキャラにピタリとはまっていた。

ただ、やはりラストの拍子抜け感は大きかった。
そこまでの過程でかなり主人公に感情移入していたので、一気に冷めてしまいました。
主人公が独り立ちする事が目的なのか、スパーキーと友情を確認する事が目的なのか、あのオチのせいであやふやになってしまったような気がします。
物語のテイストがダークだったので、少し酷な気もするがスパーキーには犠牲になって欲しかった・・・。
なんだかんだ言って楽しめました。とにかくスパーキーが可愛い。
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